発端
ネットブックタイプのノートパソコン ONKYO C205A3 を数年使ってます。ここのところ Windows 7 のログオン時に30分くらい SSD のアクセスランプがつきっぱなしになり、そのくらい(30分)放置しておかないと使い物にならない状態になっていました。
さらにとうとう SSD 由来のフリーズが頻発するようになったため、OS を更にして入れなおそうと考えました。入れるのは、なんか裏で何やっているか分からない Windows はやめて、長年親しんできた FreeBSD にしました。
※この投稿もほぼ私のメモなので、内容を追った結果に関しては責任負いません。自己責任でお願いします。
準備
FreeBSD は 2014/2 現在、レガシーが 8.4 と 9.2、プロダクションが 10.0 となっています。安定のレガシーか最新のプロダクションか?というところですが、まあ、今回サーバーとかで使うわけでもないですし、あまり仕事でハードに使うものでもないので、プロダクション狙いで上手いこと動かなかったらレガシーをということにして、9.2 と 10.0 の USB メモリースティック用インストールイメージを使いました。
- http://www.freebsd.org/ja/ にお出かけし、「FreeBSD を入手する」から日本のミラーサイトへ移動して ○×.iso のディレクトリから当該イメージファイルをダウンロード
- http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall-pre.html の「2.3.5. インストールメディアの準備」の辺りに書いてある Windows での書き込み手順で USB メモリーにイメージを書き込む
- 使ったソフトは、diskwriter というフォルダーに展開されるWin32DiskImager.exe です。
- http://sourceforge.net/projects/win32diskimager/files/latest/download で落としてきた ZIP ファイルを展開すると DLL なども入っているので、そのまま Win32DiskImager.exe を explorer で実行すれば良いでしょう。
- 実行前に書き込みする USB メモリーは PC に挿しておきます。
- ONKYO C205A3 のバイオス設定を一応一旦デフォルトに初期化し、その後、2 で作った USB メモリーを挿して起動、BIOS 起動画面で F12 キーを押して、USB メモリーから起動を選択
- http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall-start.html にしたがって http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/bsdinstall-partitioning.html まで作業
- この「2.7. ディスク領域の割り当て」まで来たら、ここは Manual で設定です
- Guided でも結局 Manual と変わりない作業をしないといけなくなるので、ここは最初から Manual で良いです。
- C205A3 は 32GB の SSD が付いてますが、この SSD の FreeBSD 上でのデバイス名は ad0 になります。ちなみにブートデバイスである USB メモリーは da0 となっているでしょう。
- ad0 に既に何かファイルシステムが作られている場合(そして C205A3 は Windows プレインストールモデルなので、Windows の領域が作られているはず)、Dキーで delete してしまいます。
- ad0 を選択状態でCキーで create しますが、ブートの仕方は MBR でも GPT でも出来ますが、MBR だとちょっと知識が必要なので GPT が良いでしょう。
- 最初は freebsd-ufs でマウントポイント “/” でスライスを作ります。作ろうとすると、ブート領域がどうしたこうしたといった趣旨のメッセージダイアログが出て、ブート領域を作るか訊いてくるので、そこはOKで作ります。
- ここで重要なことですが、”/” のパーティションサイズは恐らく上限 4GB です。それ以上にすると BIOS が Operating System not found などと言ってくると思います。インストール後に使っている容量は、インストール直後で 300MB 程度なので(何を入れるか次第ですが)多分ずっと使っていても 1GB でもお釣りがくるか?
- そうすると最初に freebsd-boot 、次に freebsd-ufs (“/” マウント) パーティションが出来ます。
- 次いで “/usr” マウントの freebsd-ufs パーティションを作成。これはサイズは大きめ。
- 更に、”/” の負担を減らすために “/var” 作ってしまいます。これも freebsd-ufs でサイズは /var に何やらせるか次第です。OS や ports コレクションのアップデートを定期的にする予定で、そのための作業領域はデフォが楽だろうと考えると /var の容量はすこし余裕を持っておきたいところ。私は 10GB 奢ってしまいました。
- 残りは全部 freebsd-swap で作成。これは C205A3 のメモリーが 1GB でしたから 2GB もあれば十分です。
- 後は普通にインストーラーに指示していくだけで終わりです。
- なお、C205A3 に付属する USB のネット IF は、この時点では使えません。WiFi は使えるので、ネットからこの時点で何か引っ張ってくるなら、WiFi ルーターなど準備した方が良いでしょうね。
ちなみに、FreeBSD 10.0 は上記手順でやって、いろいろ試しましたが、Operating System not found になるか、ブートローダで /boot/kernel/kernel が見つけられずにこけるかでした。小数点以下が 0 だしなぁ、ってことで 9.2 で行くことに。
手順の 5 のところで Auto で領域を作ると、”/” が最大サイズワンパーティションで作成しようとして、作成は成功しますが、おそらく上で書いた条件 4GB なんだと思いますが、それより大きくなるので Operating System not found になってしまいます。
まあ、本当に 4GB 上限なのかは境界近辺で試行していないので分かりませんが、BIOS や MBR だとコケる可能性があるのは想像できる話。
せっかく入れてみたけれど、どうも既に SSD がイカレかけているようで fsck かけるとすごいことに・・・orz
どうしたもんか・・・