続^4 MC カートリッジ専用管式フォノイコライザーアンプが現実的か確認するためデザインしてみた

前回からの続き

前回からいろんな案を考え試してみましたが、結局前回提示の方針のものが一番簡単で安上がりなのかもしれないという結論に達しつつあります。

半導体を使ったものは、単純な JFET による定電流回路から始まって、オペアンプを使って帰還掛けて p-MOSFET で定電流制御する回路まで試してみましたが、要求を満たすほど高インピーダンスな回路では結構ピーキーなものが多く、安定して動く回路だと今度はインピーダンスが足りない・・・厄介です。

思いついたものでは、計装アンプを使って電流計測するタイプのものはまだ試していませんが、あまり期待できる感じはしません。

いわゆるハイサイドの定電流回路ってのも若干話しが面倒で、真空管のプレートとカソード間の電圧を考慮すると、半導体回路の電源を安直に GND に落とすと当然電圧が高すぎる。なので別電源で絶縁してプレート電源(B+)にぶら下げる形で動かすとかになってしまって、前回提示の G2 電源と面倒くささは、ほぼ同じになってしまいます。

となると、もう前回の回路で良いのじゃなかろうか?となってきます。

残る課題はその G2 電源と雑音、そしてお金の問題だけです。

とりあえず EF86 なんてお高い球でもなくてもほぼ同じ構成で 6AU6 でも試せますから、そちらで試してみて、雑音に関してはその回路で計測した上で、6AU6 単体の回路でも計測すれば、EF86 の場合も推測できそう。

そして 6AU6 は 7 ピン MT だからなのか、結構安いのでお金の問題もクリアできそう。

試作としては 6AU6 でって結論になりそうです。

AU6_AU6

こんな感じでしょうか。U1、U4 から左の部分だけサブユニットにすれば EF86 の場合を試したくなっても、V1、V3 から右の部分を共通で利用できるので楽です。

続く

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